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皆さんご両親はご健在ですか?私の母は
数年前に亡くなりました。
今でも思い出すと悲しみがこみ上げますが、誰もが通る道。特に母親の死は立ち直るのに時間がかかり、苦しむ人が多いと聞きます。
それは自分を産んでくれた人がこの世にいないという…不安が襲ってくるからではないでしょうか。
だからこそ経験してわかったこと、気づいたことがありました。
母がなくなって数年。すべての人方が同じように悲しみを解消できるとは思いませんが、参考にしていただければと思います。
目次
私の母の場合は闘病生活が長く、通院・入院を繰り返していました。
ただ日常生活は案外普通に過ごしていましたし、亡くなる1年前まで仕事もしていたので今思えばそこまで危機感がなかったかもしれません。
徐々に入院生活が続き担当医師に、
今後記憶障害の症状がでてくるかもしれない。覚悟してください。
と言われた時はなんとも言えない恐怖感に襲われたのを覚えています。
そしてその後、退院する見込みがなく入退生活が続いていたある日、
家に帰りたい…。
体力も落ちフラフラな状態でしたが、外出許可をもらい自宅に帰りました。ただただ布団に横たわるだけでしたが、
やっぱり家はいいね〜。
…と話す母の笑顔は今でも忘れません。
その日の夜は美味しいと言いながらご飯を食べとても満足した表情だったので、ホッとしていたのもつかの間…容態が急変。
そのまま意識が戻ることなく母は亡くなりました。まだ少し寒い3月の末。
桜を見たいな〜。
と話をしていた母の言葉が今となっては切ないです。
母が亡くなって1週間。お世話になった病院へ挨拶に行ったときのことです。担当してくれていた看護師の方が母のことを話してくれました。
私が来るのをとても楽しみにしてくれていたこと。自慢の娘だと嬉しそうに話していたこと。
そんなこと一言も言ってなかったのに。母の想いに触れた瞬間、後悔がこみ上げてきました。
もっともっと会いに行けばよかった
もっとやれることがあったかもしれない
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49日も終わり表向きは日常に戻りましたが、心にぽっかりあいた穴と母が亡くなった現実をなかなか埋められませんでした。
母がこの世にいない。
…と考えただけで、どうしようもない虚無感が襲ってきます。でもただただ母の死を悲しんで毎日過ごすわけにはいきません。
ではどうやって母の死を乗り越えたのでしょうか?
上智大学名誉教授で死生学者アルフォンス・デーケン先生の「悲嘆のプロセス12段階」では以下ような経緯をたどることが多いとされています。・精神的打撃と麻痺状態-あまりのショックのため現実感覚が麻痺し外からの情報を遮断します。心身の防衛反応ともいえます。・否認-愛する人の死という事実を受け入れることが出来ず、何かの間違いだと思い込もうとします。・パニック-愛する人の死に直面した恐怖から、激しいこころの動揺が生じます。・怒りと不当感-深い悲しみを負わされたことに対する怒りや「何故わたしがこんな不幸にあわなければいけないのか」という気持ちが湧き上がる場合があります。・敵意とうらみ-怒りの対象が亡くなった方の担当医や看護師、介護の手伝いをしてくれなかった親族などに向かう場合があります。時として亡くなった方に向かうこともあり、その方の不摂生や不注意に対してうらみを持つこともあります。・罪意識-プロセスが進むと自分を責めるようになります。果てしない後悔の念に苛まれます。・空想形成、幻想-亡くなった人がまだ生きておられる時と同じように食事の支度をしたり、いつ帰ってきても大丈夫なように生活の準備を整えたりします。・孤独感と抑うつ-大切な方が亡くなってから時間がたつと、否応なくその方の不在と孤独感が迫ってきます。・精神的混乱と無関心-大切な方を失った虚しさから、生きる目標を失い、全くやる気がなくなってしまいます。・あきらめ、受容-この段階になると、愛する人を失った事実を事実として受け入れる努力が始まります。・新しい希望-新しい生活への歩みを踏み出す段階です。・立ち直り-今までの苦難と悲嘆を乗り越え、元の自分に戻るのではなく亡くなった愛する人のおかげで、さらに人間的に成長した自分になることです。
母の死を乗り越えることは容易ではありませんが、わたしが実際前に進めた方法を紹介します。
やれることはしたし、後悔はない。
とその時は明るく話していましたが…。
ある日彼女と会うと暗い顔をしていたので、理由を聞いてみました。すると旅行のツアーパンフレットが出てきたそうです。
そういえば元気なころ、母が2人で行きたいと話していたことを思い出し「いつか行こう。」と思っていたのに結局行けなかった…。
私は母のために何をしてあげれたんだろう
後悔ないなんて嘘だった
全然母の死を乗り越えてなかった
精一杯頑張った
やれるだけのことはした
…と思いこまないと後悔で精神的に潰されそうでした。
亡くなった人はいない。
…と言われるとそれまでですが、亡くなったあとはすぐ側にいてくれている感覚があるので、母の面影を思い出しなから話しかけると落ち込んだ気持ちや寂しさが安心に変わっていきます。
抱えている悲しみや苦しみを解消する方法として趣味は最適。いろいろありますが、音楽やアート・好きなことに集中することで発散できますよ。
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仕事に没頭して忘れるのではなく、ぜひ好きなことで自分を開放していきましょう。
本は非常に効果的でした。
愛する人を亡くした人にとって、自分の気持ちとぴったり来る本を探すのは容易ではないですが、何冊か読んでいくうちに悲しみ脱却の出口がなんとなく見えてきました。
今はインターネットで昔の名作も購入できる時代なので、時間を作って探してみるのも楽しいですよ。
読んで良かった本を紹介します。
母が亡くなった時やることの多さに、
一人でできない!
と悟りました。法事の準備や母の遺品整理、さまざまな手続き…。一人でするにはかなり限界があります。
特に遺品整理は亡くなってから全部するのではなく、生前少しずつでも片付けておけばよかったとつくづく思いました。
今はものをあまり持たない人も多いですが、捨てる習慣がない世代の母は洋服やモノが家中溢れていたこともあり、なかなか大変でしたね。
どうにか親戚や友人の力を借りながら片付けしましたが、一人では到底できなかったでしょう。
人には迷惑かけたくない
…という気持ちはもちろんあります。でも人は一人では生きていけません。お互い様という言葉が心にしみた瞬間でした。
いろいろ立ち直る方法を試しても落ち込みが回復しない場合は、カウンセリングを利用しましょう。
その中でおすすめなのがオンラインでカウンセリングを受けることができる「うららか相談室」です。
詳細はこちら【URARAKA(ウララカ)】
うららかでは、臨床心理士や社会福祉士など専門家に相談ができ、自分の好きな場所・タイミングでカウンセリングが受けれます。
そしてカウンセリング方法として、
・メッセージ
・ビデオ
・電話
・対面
4つの形式から選べ料金は、
ちなみに3回分・5回分だと、少しお得でした。
高いと感じる人もいると思いますが、
前に進むために利用する。
…と考えたら、オンラインカウンセリングも一つの解決策として、取り入れるのも有りだと思っています。
最後に私の経験談として…。
病気の人のケアに注目が集まりがちですが、家族の肉体的負担・精神的負担は計り知れません。
私も経験して分かりましたが、生活の半分以上は病気の母に注ぎます。世話をしている時は気が張っているので気づきませんが、いなくなった後とてつもなく疲れました。
そして仕事をやめようかと思うくらい、気持ちが追い詰められて…。でも母が亡くなっても自分の生活は続く…と考えた時、あまり思いつめず両立できるよう冷静になることも大事です。
なので今後もっと病気の人、そして家族をケアしてくれるところが増えてくれるといいですね。